今回はこれまで覚えていただいたブルースフレーズ郡とブルースで使用されるスケールを元に即興的にフレーズを任意で作曲して演奏するという実践的なインプロバイズの練習をしていただきました。まずはAのキー(調性)の中で使用可能な音を確認するため過去にやっていただいたペンタトニックスケール内の5つの音を伴奏に合わせてお好きなように並べ替えて演奏していただきました。時折り前回のレッスンでやっていただいたブルースリックのフレーズが出てくるなどのレッスン成果を感じ取れるご様子が見られたので嬉しく思いました。三連符のリズムが土台となっている音楽なので出した音にこのリズムをつけてしまえばれっきとしたフレーズになります。演奏中ついつい音で埋めなければならないと思いがちですが、メロディにも休符がつくものがあるように、インプロバイズの中でも任意に休符を設定することができます。少しの間なら音を出さず、伴奏(バンドなら他のパートの音)に耳を傾け、その間に次に弾くフレーズを考えます。音と音のあいだに間ができた方が聴いている人は聴きやすく感じます。全く慌てずとも十分良い音楽を演奏できます。 Winter fieldsを弾いていただいたところ、曲は覚えられてきたご様子なので、フレーズ終わりのロングトーンを注意して長く演奏しましょう。うまくいかない時は右肘を上げて弓を持つ力を優しくしてください。弓をゆっくり動かすことが楽になります。
今回のレッスンではブルースインプロバイズに多くの時間を費やしましたが、次回はwinter fieldsにもっと時間を使用します。お好きな曲とのことなので指導する立場の人間として優先すべきと考えます。では次回のレッスンもいっしょに楽しみましょう。お疲れ様でした。