前回に引き続きアイネクライネナハトムジークの続きを練習していただいております。1楽章を一曲分とし、レッスン毎に6分割して練習していただいており、次回で曲の最後まで行く予定です。今回は曲の冒頭部分と同じフレーズが出てくるところを練習していただき、復習を兼ねたレッスン内容となりました。 いつもゆっくり演奏していただいているせいで弓をたくさん使いすぎてしまい弓先にいってしまうのかもしれません。あえてテンポを速くして練習するか、P(ピアノ)にして弓を少なく使って練習してみてください。 2小節に渡ってトレモロでクレッシェンドしていくところがありますが、まずはじめに指版側を弾いてだんだん駒よりに移動していきます。コツとしてはクレッシェンドに合わせて楽器を高く持ち上げていくようにしましょう。重力の関係状態勝手に弓が駒寄りに移動してくれます。トレモロしながらクレッシェンドに合わせて中弓から元弓へだんだん移動することができればなお素晴らしいです。一度に2つのことをこなすことは難しいのでどちらか1つだけまずできるようになりましょう。
レッスン恒例の姿勢のお話ですが、顎先を乗せる位置をテールピースの少し右側にして左に軽く頭を傾けてやりましょう。顎当てという部品は顎の側面の形状に合わせて作られているため、本来はこのように構えます。この構え方を本日のレッスンで試していただいたところ、画面越しにとても良い姿勢に見え、御本人様にも実感と納得をしていただけたご様子でした。
演奏していて調子が悪いと感じたりした時は大抵姿勢に問題があるときです。真っ先にご自身の姿勢をチェックしてみてください。
この話に付け加え、前回に試した右手で鉛筆のキャップを握る弓の持ち方ももう一度思い出してください。親指以外の指の第3関節は手の甲の外側に反り返った形になると思います。これにより指先が楽になり、滑らかな弓のコントロールが可能になります。
もう少しでアイネクライネ第一楽章のレッスンも終了します。一曲通したフル伴奏の音源に合わせて演奏していただく予定です。2ndバイオリンのパートのレッスンも検討してはいますが今後の状況に応じてこちらの判断でやるか否かを決定したいと思います。
本日もレッスンお疲れ様でした。