前回からロック、ブルースをバイオリンで演奏するためのレッスンに切り替え、簡単なエクササイズを覚えていただき、本日は伴奏音源を聴きながら音楽全体の雰囲気を掴んでいただきました。まずロックンロールのエイトビートフレーズを伴奏に合わせて演奏していただきました。譜面に記載はしてませんがビートの切れ味を出すためにややスピッカート気味に演奏しましょう。アイネクライネのときのレッスンを思い出していただき、弦の上で弓をバウンドさせます。バスケットボールのドリブルをイメージしていただけると分かりやすいと思います。これらのことを考慮していただいた上での演奏はとても良かったです。あとはギターでエイトビートのリズムを刻むときと同様上腕部を軸にストロークすると見事にエイトビートのリズムの粒がそろいました。この感覚を忘れないでください。次に前回のブルースのダブルフレーズとメジャーペンタトニックスケールをもう一度おさらいし、単純なインプロバイズの入門を体感していただきました。クラシックは譜面の通りの音符を弾かなければなりませんが、インプロバイズというのは音符を自分で考えることです。 勝手に鼻歌を口ずさむように自作のメロディを伴奏に合わせてリアルタイムで作曲と演奏を行います。まず1番初めに重要なことは難しく考えずに音を出すことから始めてください。
元々譜面で弾く音の制約がない状況での演奏なので、正解、不正解という概念自体が存在しません。あるのはフレーズを作るセンスのみです。そのセンスを磨いていくためにスケールやエクササイズをこれから私の方で準備していこうと思います。演奏している御本人様の持ち味を阻害しないために、「教える」ではなくまずご自身に考えていただいた内容に対してこちらがアドバイスをするというスタンスをとりたいと思います。
次回レッスンが近日中にありますが、インプロバイズで活用できるブルースのフレーズと、マイナーペンタトニックのスケールを覚えていただく予定です。これからどんどん面白くなりますので楽しみにしていてください。レッスンお疲れ様でした。