レッスン前にお好きな曲はアイネクライネナハトムジークだということをメールしていただき、今回のレッスンから取り入れさせていただきました。今回初めて和音がでてきましたが、ポジショニングは以前より理解して頂けているためまわりくどい説明なしであっさり譜面通りの音を出すことができていました。ダウンボウが2回続くので右手の回転運動のお話もさせていただきましたがこちらもすぐにおわかりいただけたご様子でした。素早いポジション移動が出てくるのでこのことが難題となることを想定していましたがあっさりと演奏されていたことに驚きました。これまでのレッスン及びご自身の練習成果がしっかりと音として出てきたことに指導者としての喜びを隠さずにはいられませんでした。音を短く切って演奏するところがでてきますが、一度弦に弓をつけてから離すようにすると上手くいきます。このテクニックは今回が初挑戦なのでこれからもしっかり取り組んでいきたいと思います。次にビブラートの練習として実際にアニーローリーの曲を用い、具体的にどのようにビブラートをかけていくのかという実践的な練習を今回始めていただきました。あらかじめビブラートのかける回数を決めて演奏していただきましたところ、指の関節の運動がスムーズに動かせるようになっていることに気づかされました。今度はもう少し早いスピード(かける回数を倍にして)にして練習してみてください。ゆっくりのビブラートより早いビブラートから覚えた方が習得しやすいときもあります。少しだけ画面上から確認できたのですが、指で押さえるポイントがずれないように指を動かしてください。ずれてしまうとビブラートではなくグリッサンドになってしまいます。4の指のビブラートの時は指を寝かせ気味にして押さえ、手首の小指側を動かすようにしてみてください。最終的に優しく弦を押さえた状態で指の屈伸運動ができるようになりたいため、これからは指の部分よりも手首の動きに意識を向けてみましょう。ビブラートを征すれば上手なバイオリン奏者の仲間入りがすぐ目の前です。是非とも頑張っていただきたいです。今回のレッスンを通して思ったのがこれからは曲を中心としたレッスンに切り替えてもよいということです。今まで基礎練習としてスケール等のエクササイズをたくさん盛り込んできましたが、曲の内容を通してテクニックを覚えていくというやり方でバイオリン演奏をみにつけることができるレベルになってきたということを今回のレッスンで確認いたしました。習得するスピードも以前よりも早くなってきたためレッスン毎の譜面サイズを多めに調整していこうと思います。ではまた次回のレッスンもよろしくお願いいたします。