ここ数ヶ月の間、ゆっくり時間をかけてアイネクライネの練習をしていただいております。 基礎的な内容もかねてレッスンさせていただいてますゆえにじっくりとお時間を取らせていただきたいと思います。1曲を完成度の高い仕上がりにすれば次にやる曲の仕上がりが早くなることが期待できるので時間がかかってもいい出来にしましょう。
冒頭の和音やスピッカートをスムーズにコンパクトにこなすことで曲のノリ(雰囲気)が出る曲で右腕のボーイングコントロールが要となってきます。これまでのレッスンにおいて色々な言い方をしてきましたが、今回はイメージを覚えていただくために
目の辺りから腕をただ落とすイメージ、
モグラ叩きのハンマーを振り下ろすイメージ
で和音を弾いていただいたところ、理想的なものに近づいてきた気がします。その他フォルテのつく音もこのように演奏しましょう。
スピッカートに関しましても、今までは弦から弓を離すタイミングで音が出るようにやっていただいておりましたが、今回は逆に上から弦に弓を落として弾力を利用するように弾いていただいたところ上手くできていました。弓が跳ねすぎてぶっきらぼうなリズムになることもあるため前者のやり方を覚えていただいておりましたが、この曲のようにテンポが早い曲の場合、後者のやり方の方が理にかなっています。もう少し右手ができるようになってくれば通しで演奏できると思うので後は左手がテンポについてくるようになればこの曲は終了し、次の曲へ移りたいと思います。一緒に頑張りましょう。