夏休みの期間ということで前回のレッスンから間が空いておりましたが、お元気そうで何よりです。普段練習をしていただいてるとのことでブランクを感じさせないご様子でした。今日のレッスンの冒頭では楽器を持たずにビブラートの腕の動きだけを練習していただきました。楽器の演奏は体で覚えるものだと私は考えております故ただ左腕を曲げ伸ばす動きの軌道上に楽器があるというイメージをしていただけるとわかっていただけると思います。肘から先の前腕部を動かすイメージで手首から先の部分は同じ形のまま指板の上を滑らせます。このとき気をつけていただくことは親指も一緒に動かすことです。楽器を強く握ってしまっているとビブラートの動きは困難です。ネックはただ触っているだけだと思っていただいて結構です。ご自身の体に楽器を合わせるという形で姿勢を作っていくことが御本人様にとってベストな姿勢ということになりますのでレッスン毎にこちら側で確認させていただきたいとおもいます。ニ長調の音階練習に関しましては特に言うことがなくなってきました。左手の形もいいものになってましたし、あとはひたすら練習あるのみです。音階練習用の音源をこちらでご用意させていただきますのでたくさん活用してください。久しぶりのカノンを聞かせていただきましたところ、改めて冒頭部分のレガートの音色について触れさせていただきました。こちらもビブラートのときと同様に右手の状態を改善させていくことでより良い音色をものにすることができます。弓を持つ手は決して強く弓を握らず、肘は高くしてください。右手中指と薬指指は深く持っていただくと弓が軽く感じます。右肘、中指、薬指の体重を弦にかけるイメージで音を出してみてください。意図的に圧力をかけるのではなく、勝手に圧力がかかるイメージが理想的です。近日中に次回のレッスンを行いますが、しばらく同じ曲ばかりやっていただいたので新たにアニーローリーという曲にチャレンジしていただきます。カノンと同じくらいのテンポで音の数も少ないので音色のことに集中して演奏していただけると思います。