ご自身の持ち歌とするため、まずwinter fieldsの練習をしていただいております。人間の声は起きてから2、3時間経たないとうまく出せないようにバイオリンも身体を慣らしてからでないと良い演奏も良い音も出せません。2、3回繰り返し弾いていただくと、これまでのレッスン成果を感じさせる良い演奏が確認できました。途中の長い間奏でインプロバイズにチャレンジしていただきましたが、以前のレッスンでやっていただいたエクササイズを上手く応用したと思われるフレーズが聴けたことがとても感心です。指導する立場の人間として嬉しく思います。演奏に余裕ができたのなら他のパートの演奏にも耳を傾けてみましょう。他のパートの人にスポットライトが当たっている時は自分の音で他の人の演奏を邪魔しないよう音数を控えめにするか思い切って休符にしてください。
右手の繊細なコントロールができるようになってきたと思い、本日から新たに「主よ、人の望みの喜びよ、」をレッスン曲として取り入れました。こう言ったクラシック音楽は元々教会やコンサートホールのような広くて石や煉瓦などの音の反射が良い材質の壁で造られた環境で演奏することを前提とされており、一般宅の一室と違い音が良く響き、音量が大きく聞こえます。つまり練習の際気をつけたいのは音量よりも音色を注意して演奏するということです。響く環境では少しの雑音もかなり目立ちますので移弦の際は弾かない弦に弓が当たらないようにしましょう。弓を寝かせて弦に接触する毛の量を少なくしてもノイズは解消できます。今回はフィンガリング番号を表記しない譜面で演奏していただいておりましたが見たところ大丈夫なご様子なのでこのままレッスンを続行したいと思います。フィンガリングの祭の注意点は弾かない音も一緒に押さえることです。例えば4の指を抑える場合、他の1、2、3の指も一緒に押さえます。こちらの内容は練習をして習得可能なことなのでこれから共に励んでいきたいと思います。
最近のレッスンでは生徒様の調子が良いように見えますので、このままいけば上達すること間違えなしです。こちらもすぐさま次回曲を用意しておかなければならないような気が致します。今後とても楽しみです。また一緒に頑張りましょう。お疲れ様でした。